―「NISA」と「ジュニアNISA」と「つみたてNISA」―
Q.今年からまた新しいNISAができたそうですが、これまでのNISAとどう違いますか。
A.NISAは2014年1月にスタートした少額投資非課税制度です。「NISA口座(非課税口座)」内で年間の投資上限まで新たに購入した株式や投資信託(投信)などについて、売却益や分配金などの利益に税金がかからない制度です。
NISAの年間投資上限は120万円で、非課税期間は5年ですが、5年後に新たな非課税投資枠へ移管して継続保有する「ロールオーバー」が可能です。
2016年4月にスタートしたジュニアNISAは未成年向けのNISAです。
ですからNISAとの違いは、対象が19歳以下であることです。
他に年間の投資上限が80万円であることや、資産の引き出しが原則18歳まで制限されていることなどの違いがあります。
<3つのNISAの特徴>
|
NISA |
ジュニアNISA |
つみたてNISA |
効果 |
売却益や分配金などが一定期間非課税になる |
||
年間の投資上限 |
120万円 |
80万円 |
40万円 |
対象者 |
20歳以上 |
19歳以下 |
20歳以上 |
非課税期間 |
5年 |
20年 |
|
投資方法 |
制限無し |
定期的な積み立て |
|
対象商品 |
株式、投信、ETFなど (各金融機関で扱う金融商品は違う) |
金融庁が承認した投信、ETF |
|
投資可能期間 |
2023年まで |
2037年まで |
|
資産の引き出し |
いつでも可 |
原則18歳まで不可 |
いつでも可 |
金融機関の変更 |
可能 |
原則不可 |
可能 |
ワン・ポイント・アドバイス:「NISA」と「つみたてNISA」は併用不可!
そして、今年の1月にスタートしたのが「つみたてNISA」です。
つみたてNISAは、長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。ですので、NISAとの最も大きな違いは、投資方法が定期的な累積投資に限られていることです。
このつみたてNISAとNISAとは、併用ができません。どちらか一方を選ぶ必要があります。
また、3つのNISAは非課税制度です。元本を保証するものではありません。
本記載は、2018年4月現在の税制に基づく一般的な取扱について記載しています。
税務上の取扱が税制改正などで変更となることがありますので、ご注意ください。
また、個別の取扱等につきましては、所轄の税務署等にご相談ください。