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家計のアドバイザー通信(2021年11月号)

―退職所得控除―

 

Qコロナ禍で、会社が希望退職者を募っています。退職金も上乗せされるので、早期退職することにしました、

退職金は2500万円程になりそうですが、所得税はどの位かかりますか。                                                                      (55歳男性、勤続年数30年)

 

A. 退職金は原則、その支払い時に所得税や復興特別所得税(以後所得税等)が源泉徴収されます。

 

退職金が支払われるまでに、その支払者に「退職所得の受給に関する申告書」を提出していれば、源泉徴収のみで課税関係は終了し(分離課税)、通常確定申告の必要はありません

 

 

 <退職所得控除>

勤続年数

退職所得控除

20年以下

40万円×勤続年数〔最低額 80万円〕

20年超

800万円+70万円×(勤続年数-20)

 

ワン・ポイント・アドバイス:勤続年数は切り上げ

ご質問のケースについて、所得税等の額を計算してみます。

まず、退職所得金額を計算します。

    退職所得金額=(退職金額-退職所得控除額)×1/2

退職所得控除は上表の通りで、勤続年数30年の場合は、

     800万円+70万円×(30年-20年)=1500万円

よって退職所得金額は、

     (2500万円-1500万円)×1/2=500万円

所得税の課税表から、所得税は、

    500万円×20%-42万7,500円=57万2,500円

これに復興特別税(2.1%)分が加算され、

    57万2,500円+( 57万2,500円×2.1%)=58万4,522円

が源泉徴収されます(このほかに住民税(10%)50万円も特別徴収されます)。

 

このとき、勤続年数は切り上げでカウントします。つまり、30年1日勤務した場合は31年として計算されます。退職日が選べるならば、「勤続年数は切り上げ」を意識しておくべきです。