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家計のアドバイザー通信(2019年5月号)

―2019年度の公的年金額―

 

Q2019年度の公的年金額には、マクロ経済スライドが発動されたと聞きました。マクロ経済スライドとは何ですか。

 

公的年金額(国民年金や厚生年金)は毎年見直されます。

まず、物価変動率名目手取り賃金変動率を基に改定率が決まります。今年度は物価変動率が1.0%、名目手取り賃金変動率が0.6%でしたので、法律により名目手取り賃金変動率の0.6%が使用されました。

次に、「マクロ経済スライド(後述)」によって調整が加わります。

2019年度のマクロ経済スライドの調整率は0.5でした。これを改定率の0.6%から差し引いた0.1%増で、2019年度の年金額が決まります。

具体的には国民年金の老齢基礎年金が、67円増の65,008円(月額)になりました(右表参照)。

 

 

<2019年度、新規裁定者(65歳以下)の年金額(月額)>

 

 

2018年度

2019年度

国民年金(老齢基礎年金1人分の満額)

64,941

65,008

(+67円)

厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む)

221,277

221,504

(+227円)

厚生年金は、夫が会社員(標準報酬額42.8万円で40年間就業)、妻が専業主婦の標準的なモデル額 

 

ワン・ポイント・アドバイス:マクロ経済スライドによって公的年金額は物価上昇より抑えられ続ける!

マクロ経済スライドとは、将来世代がもらう公的年金の給付水準を確保するため、つまりは年金財政健全化のために年金額を抑える仕組みです。

マクロ経済スライドの調整率は人口構成の変動、すなわち現役世代の減少などを反映して計算されます。

マクロ経済スライドは、2004年の年金改革で導入されましたが、改定率がプラスになるときのみ適用されるため、発動されるのは2015年度以来2回目です。このマクロ経済スライドによって、物価の上昇程には年金額が増えないように調整されます

よって安心な老後のためには、公的年金以外の自分年金を、個人年金保険などを活用して準備することをお勧めします。

 

本記載は、社会保障制度の概要を説明したものです。

詳細につきましては、所轄の年金事務所等にご相談下さい。