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家計のアドバイザー通信(2019年4月号)

―自筆証書遺言における緩和―

 

Q遺言の書き方が簡単になったと聞きました。そもそも遺言は書いておいた方が良いのでしょうか。

(80代、男性)

 

民法が改正され、それに伴い遺言の1つである「自筆証書遺言」について、方式が緩和されました(遺言には他に公正証書遺言秘密証書遺言がある、下表参照)。

 

まず、これまでは財産目録等も含め全文自書で作成する必要がありましたが、自書が必要なのは本文のみで、パソコンによる財産目録や不動産の登記事項証明書、銀行通帳等のコピー等が添付できるようになりました(2019113日より)。

 

又、来年(2020年)7月からは、この自筆証書遺言を法務局に保管依頼できるようになります。

 

 

<遺 言 (普通方式)>

 

 

自筆証書遺言

公正証書遺言

秘密証書遺言

作 成

本文は自書。パソコンによる財産目録等可

公証人により筆記作成

自書、代筆、ワープロ等可

  証 人

不要

2人以上

2人以上

保 管

20207月より法務局でも保管可能

原本は公証役場で保管

特に制限無し

長 所

1人で手軽に作成。

秘密性確保。

偽造、紛失の恐れがない

秘密性確保。偽造、隠匿の恐れがない

 短 所

紛失、偽造、隠匿の恐れがある。書き方を誤ると効力がなくなる。

(法務局保管でない場合)

秘密性が確保されない。

証人が必要。

有料。

紛失の恐れがある。

証人が必要。

有料。

 検 認

法務法務局保管の場合検認不要

不 要

必 要

検認:遺言の偽造等を防止するための証拠保全手続 

 

 

ワン・ポイント・アドバイス:遺言には期待できる効果があります!

 遺言の作成はもちろん個人の自由ですが、遺言があると例えば次のような効果が期待できます。

 

・財産目録等により財産内容がわかるため、相続財産を調査する必要がなくなります。

・相続人間の分け方が指定されているので、遺産分割の話合いの必要がなく、トラブルの可能性が低くなります。
・被相続人は相続人に遺産を分けることによって、各相続人に対する考えや感謝、愛情等の気持ちを表すことができます。なお遺言に一筆そえることによって、より相続人に気持ちを伝えることができます。

 

民法の改正を機に、遺言について考えてもいいかもしれませんね。